不眠に睡眠薬として非ベンゾジアゼピン系ルネスタの効果と副作用

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前回のクエチアピンに続いて今回は非ベンゾジアゼピン系睡眠薬、ルネスタについて書きたいと思います。

 

クエチアピンの時にも書きましたが睡眠薬は大きく分けて

・ベンゾジアゼピン系

・非ベンゾジアゼピン系

・メラトニン受容体作動薬

オレキシン受容体拮抗薬

 

これらは効き方が異なりますし副作用も異なります。

一番良くも悪くも効くのがベンゾジアゼピン系。

 

効くというのは寝れる、ではありません。

脳に作用するという意味です。

 

ルネスタは非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。

 

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は強制的に意識レベルを低下させ、睡眠に導く薬です。

非ベンゾジアゼピン系の薬はより自然な眠気を誘います。

なのでベンゾジアゼピン系、ハルシオンやレンドルミンに比べて効いてる実感が少ないかもしれません。

 

しかし非ベンゾジアゼピン系のルネスタなどは安全面から高齢者にも処方されるお薬です。

年齢が上がるほど不眠リスクは高まります。

不眠症で悩む大半は高齢者、定年後の人が多いのが事実です。

 

お年寄りは早寝早起きのイメージがありますが実は、多くの場合不眠症なのです。

この辺はまた今度描こうと思います。

 

不眠に睡眠薬として非ベンゾジアゼピン系ルネスタの効果と副作用

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https://medistor.net/sleeping-pill-lunesta/

 

 

効果、副作用は製薬メーカーでは下記の通り。

効果

【働き】
脳の神経をしずめる作用があります。そして、不安や緊張感をほぐし気分をリラックスさせて、自然に近い眠りに誘います。

【薬理】脳内の抑制性の神経伝達をになう神経性アミノ酸‘GABA’(γ-アミノ酪酸)の働きを高めます。その作用メカニズムは、GABA_A-BZ受容体と結合し、GABAによる塩化物イオンの神経細胞内への流入を促進、GABAの作用を強めることで催眠・鎮静作用を発揮します。

【臨床試験】
不眠症の患者さんを対象に、この薬の催眠作用をプラセボ(にせ薬)と比較する臨床試験がおこなわれています。効果の判定材料は、就床から入眠までの時間‘睡眠潜時’です。その結果、この薬を飲んだ人達(69例)の睡眠潜時の平均(中央値)はポリグラフ検査で約11分、主観的評価で25分でした。一方、プラセボの人達(71例)はポリグラフ検査で23分、主観的評価で45分でした。この薬により、寝つくまでの時間が半分くらいに短縮できることが確かめられたわけです。

 

副作用

比較的安全性の高いお薬です。正しく使用するかぎり、重い副作用はまずありません。ただ、人によっては、翌朝に眠気やめまい、けん怠感や脱力感などが残ることがあります。高齢の人は、転倒にも注意してください。味覚異常もよくあらわれますが、重症化することはありません。

特殊な事例ですが、一過性前向性健忘やもうろう状態、夢遊症状の発現が報告されています。服薬後寝るまでの出来事を覚えていない、夜間起床時の行動を覚えていない、といった事態が起こります。仕事を控えた短時間の仮眠前の服用などは避けたほうがよいでしょう。

とくに多めの量を長く飲み続け、体が薬に慣れている状態で急に中止すると、かえって眠れなくなったり、不安やイライラ、吐き気、震えなどの反発的な症状がでることがあります。中止するときは、医師の指示のもと徐々に減量するようにしましょう。

また、自分だけの判断で安易に量を増やしたり、用法を守らず昼間に飲んだりすると、効きめが悪くなるばかりか薬に頼りがちになり、なかなかやめられなくなってしまいます。指示された用法用量を守ることが大切です。

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【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください

  • 依存..長期に多めの量を飲み続けると、体が薬に慣れた状態になりやめにくくなる。このとき急に中止すると、いらいら、強い不安感、不眠、ふるえ、けいれん、混乱、幻覚など思わぬ症状があらわれることがある(徐々に減量すれば大丈夫)。
  • 精神症状..もうろう状態、異常行動、夢遊症状、興奮、取り乱す、幻覚(とくに、もともと精神障害がある場合)
  • 呼吸抑制・炭酸ガスナルコーシス..息苦しい、窒息感、翌朝の頭痛、頭が重い。
  • 一過性前向性健忘..服薬後寝るまでの出来事を覚えていない、夜中に起きたときの出来事を覚えていない、もうろう状態。
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。


【その他】

  • 眠気、ボーッとする、頭が重い感じ、頭痛。
  • めまい、ふらつき、けん怠感、脱力感。
  • 口のにがみ、味覚異常、口が渇く。
  • 長期連用で効き目が悪くなる。

http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se11/se1129010.html

 

 

飲んだ感想

ルネスタは1mgから始めるケースが多いです。

最大で3mg。

 

寝れないからといって3mgを超えて飲んではいけません。

追加で飲んだとしても聞くわけではないし、耐性ができて今後効かなくなる可能性があります。

 

ルネスタの最大の副作用、特徴というのは苦味です。

服用後15分以上経つと口の中に苦味を感じます。

よく言えばこれが指標で苦味を感じたら布団に入りましょうということです。

 

人によっては朝まで引きずることもあります。

朝、歯磨きをするなどして対応してください。

 

ルネスタはラリるのか

ルネスタで意識が飛ぶようなことはほぼないでしょう。

やったことはありませんがアルコールとの組み合わせでは起こる可能性があります。

とは言えベンゾジアゼピン系よりはそういった症状が少なくなります。

 

 

記憶欠如、せん妄については多少あります。

寝る直前に何したんだっけ?

どうやって寝室に入った?

などなど。

 

これは飲んでから布団に入るまでが長すぎるとも言えます。

飲んだらすぐ布団に入りましょう。

と支持されますがこれはお勧めできません。

 

というのも確実に寝れるという状況じゃないと布団に入って寝れない。

睡眠薬を飲んでいるのに寝れない。

と不眠恐怖症を引き起こす可能性があります。

 

なのでルネスタの場合は、苦味を感じてから、眠気を感じてから布団に入った方が良さそうです。

 

 

 

飲んでから効くまでの時間

ルネスタを飲んでから効くまでの時間は約15分〜1時間。

 

 

医師、薬剤師から言われないこともあるのですがルネスタの正しい服用は食後2時間以上開ける必要があります。

 

食後だと効きが悪くなります。

空腹時に飲みましょう。

 

しかし肉や脂っこいものを食べた後は2時間程度では消化されないためもっと時間を開ける必要があります。

確実に寝なければいけない、という焦りも合わさると大変です。

 

早く寝ようというより遅く寝ようという意識が不眠症には必要です。 

 

 

 

ルネスタの評価

ルネスタ単体だと少し心細いかもしれません。

 

クエチアピンなどを併用されることが多いと思います。

 異常行動を引き起こす可能性があるベンゾジアゼピン系。

またアカシジアなど錐体外路症状を引き起こす抗精神薬よりはいいと思います。

 

用法用量、服用タイミングさえきっちり守れば問題なく効くはずです。

 

睡眠薬のほとんどに言えることですが自己判断での断薬、増量はやめましょう。