【虫歯の歴史】昔の歯医者はどんな感じだったのか

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今回気になって調べたことをまとめたいと思います。

 

それは歯科治療の歴史。

特に虫歯の歴史です。

 

昔の人はどうやって歯を治療していたのでしょう。

そもそも虫歯っていつから存在したのでしょうか。

 

古来より人間を蝕む病は多く存在しています。

歯と言うのは自然治癒、自己治癒しないもの。

最終的には抜くしかありません。

 

今もなお、この方法しか歯を治すことはできません。

+はなく治療は常にマイナスです。

 

ではそんな歯の治療の歴史について書こうと思います。

 

歯の治療、虫歯の歴史は人類の発展と大きく関係していたのです。

 

【虫歯の歴史】昔の歯医者はどんな感じだったのか

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古来より虫歯の治療は削る、抜くがメインでした。

 

当然今のように麻酔はないのでとんでもなく痛かったと思います。

麻酔なしでの抜歯、削るとか想像しただけで縮み上がります。。。

 

旧石器時代くらいから歯の治療があったとされています。

 

歯医者の歴史というのは意外と浅く、主に歯医者として確立されたのは1800年以降。

それまでは歯科医学というのは専門医学ではなく、ほぼ民間療法でした。

 

それでは時代ごとに虫歯を中心とした治療の歴史をご紹介します。

 

農耕革命で虫歯が増えた

人類の歴史で

・農耕革命

・産業革命

・情報革命(今)

とされています。

 

農耕革命とはこれまで狩猟民族として転々としていた人類が農作をすることで定住し、現代の暮らしの基盤となった時代です。

自ら野菜や穀物を育てることで安定した食糧を確保することができるようになりました。

 

人類の脅威は

・飢餓

・天災

・疫病

とされています。

 

農耕ができるようになったからとは言え天候ひとつで農作物がダメになるので飢餓は常にあり得る問題だったと言えるでしょう。

 

しかしその農耕はいいことばかりではなく人類にとってさらなる脅威をもたらしました。

 

それが虫歯です。

 

虫歯は主に糖によって歯が腐蝕し、歯を溶かす。

 

農耕革命によって日常的に穀物を食べる。

この時代から主食が穀物になり、口の中で糖を作り出すことによって虫歯になるリスクが跳ね上がりました。

 

これまでは狩猟や植物を食べて生活していましたがメインが穀物に変わったことで虫歯が満映するきっかけとなりました。

 

縄文時代の治療法

メソポタミアでは爪楊枝らしきものが見つかっています。

 

エジプトにおいて歯に金を詰めたミイラが見つかっています。

この時代から

虫歯=削る

という治療がされていたようです。

 

とは言え、削るのには限界があり、かなり進行した虫歯では抜く意外方法がありません。

虫歯に対する治療は削ったりするよりも神頼みが多かったそうです。

 

砂糖の普及で虫歯拡大

歯科治療は長い間、言い方が悪いですが進歩しませんでした。

諸説ありますが2000年以上変わらなかったとも言われています。

 

特に今とは異なった見解も多く、歯の中にあるイトみたいな物が虫歯であると考えられた時もありました。

ちなみにそのイトみたいなものとは・・・神経です笑

 

18世期になると世界が繋がり始め貿易が盛んになりました。

貿易のアイテムとして人気だったのが紅茶や砂糖と言った嗜好品。

 

この辺りから甘いお菓子、紅茶に砂糖を入れるという贅沢が生まれました。

そして虫歯も多くなりました。

 

時代で言うと農耕革命についで産業革命期にあたります。

 

抜歯屋さん大流行

この時代において、多少ズレがありますがヨーロッパ、日本では抜歯をする専門家が登場します。

歯の治療ではなく、歯を抜くだけのお仕事です。

 

当然麻酔もないですのでいかに早く、痛みなく抜けるかと言うところが重要でした。

 

これの影響で抜歯方法や治療方法は門外不出となり、基礎となる治療法が確立されなかった時代です。

 

抜歯屋さんは大道芸のような感じでした。

パフォーマンスを行い集客していたとされています。

 

そのパフォーマンスも詐欺というか・・・

予め抜いてあった歯を今抜いたかのように見せる。

 

実際は痛くて叫びますがそれは太鼓やらっぱでかき消していたそうです。

 

 

1800年代で歯科医学確立

1800年代になってくるといよいよ麻酔が使われ始めます。

 

麻酔を使えば歯科治療の幅が広がります。

そして今まで門外不出だった治療法も医学として研究されて一般化されるようになりました。

 

1844年にアメリカで笑気麻酔を使った抜歯を行いました。

 

1846年にエーテル麻酔を使った口腔外科手術が行われました。

 

歯科医学はこの後急速に発展していきます。

ちなみにこの時代、日本は江戸時代です。

 

 

1875年 歯槽膿漏の原因は歯石であると発見

 

1883年 ミラーはむし歯菌が歯についた食べかすに作用して酸が作られる結果、歯の表面を溶かすという「化学細菌説」を発表しました。

 

1891年 ブラックが歯垢がむし歯の原因である事を発見しました。

 

 

こうして今の歯科医学に繋がっていくわけです。

 

今、治療が変わろうとしています

虫歯治療は今、変革期を迎えています。

 

これまで虫歯になったところを削って埋める

これしかありませんでした。

 

まだ確立されていませんし研究中ですが削らない、神経を抜かない治療法が研究されています。

 

歯を削るというのはかなりの確率で再発すると言われています。

歯は自己治癒力がないので一度削るとそこからさらに進行し、最終的には抜歯となります。

 

これに歯止めをかけるべく研究が進められています。

一例ですが治療法はこちら。

歯を削らない痛くない神経を抜かない治療法

もしかしたら今後歯や神経を失わなくて済む時代が来るかもしれません。

 

経験談ですが歯に少しでも違和感を感じたら、即歯医者へ行ったほうがいいです。

放置するメリットは何もありません。