どこの国にも簡単にできる家庭料理というものがあります。
日本だとお茶漬けとかそんな感じではないでしょうか?
今回はイタリアの庶民的家庭料理
貧乏人のパスタ
のレシピをご紹介します。
名前のインパクトは抜群ですよね!
名前はこんな感じですが安心して欲しい。
激うまです!
イタリアで貧乏人のパスタと呼ばれているポヴェレッロのレシピ
正式名
キターラ・デル・ポヴェレッロ
キターラ、またはキタッラとは
chitarraはイタリア語でギターのこと。
19世紀の中ごろにアブルッツォ州のラクイラが起源といわれている。
木箱にギターのように弦を張り、その上に伸ばした生地を押し当てて、パスタを麺状に切って作る。
そのため麺の断面が正方形をしているのが特徴。
子羊の煮込みのソースで頂くのが伝統的らしい。
https://tomato-and-basil.com/columns/knowledge_of_pasta/kind_of_pasta
スーパーなどではあまり見かけません。
今回のレシピは普通に売られているスパゲッティで作れますのでご安心ください。
ポヴェレッロは簡単にいうと目玉焼きをのせたパスタです。
材料に乏しくても、工夫して何とか美味しく仕上げようとした庶民の知恵の集大成みたいなパスタ。
日本で言う卵かけご飯みたいな?
味わい的にはカルボナーラに近いですね。
特徴としては半熟卵とパルメザン(またはペコリーノ)がパスタに絡み、白身は揚げ焼きのように独特の食感を残し、具がなくても十分満足できる一皿になってます。
ポヴェレッロの作り方をぐぐると、割と皆さん適当に作ってるな・・・
と言う印象を受けました。
パスタに目玉焼き和えただけではない。
簡単、シンプルだがそれが難しい。
材料
一人前
・スバゲティ 1束(100g程度)
・卵 1個
・粉チーズ 大さじ5(30g)
・オリーブオイル適量
・塩 適量
・ブラックペッパー 適量(多めがうまい)
茹でる
・水1lに対して塩10g
スパゲティを茹で始める
水1lに対して塩10g。
スパゲティに下味をつける意味でも
あとで乳化にお玉いっぱい分この茹で汁を使うので塩はしっかり入れてください。
沸騰したら指定時間茹でます。
重要 目玉焼きの作り方
卵は白身と黄身に分けます。
茹で上がったスパゲティに半熟の目玉焼きを和えて完成。
つまり目玉焼きの準備が早すぎると半熟ではなくなる。
準備が遅いとスパゲティが伸びる
タイミングと手際命です。
私はちゃんとした、満足のいくポヴェレッロができるようになるまで何回も練習し、手順を確認しました。
今回ご紹介しているのが最良だと思ってます。
もちろん手際など慣れも必要ですが、これ通りならそれなりにうまくいきます。
スパゲティの茹で時間が残り4分になったら始めます。
まずフライパンにオリーブオイル。
煙が出るまで温めます。
強火でOK。
煙が立ったら、火から降ろし白身をフライパンへ入れます。
しっかりフライパン、油が熱されていると写真のような白身になります。
そして弱火にかけて焼きます。
大体1分くらい弱火で焼いていると白身の縁が狐色になるはず。
こうなったらまた火から降ろします。
白身の真ん中に黄身を静かにおく。
黄身が白身から落ちないように慎重に火へ戻し、弱火で加熱。
黄身が少し固定されたら、スパゲティの茹で汁をお玉一杯分フライパンへ入れ、蒸し焼きにします。
そろそろスパゲティの茹で上がりではないでしょうか??
茹で上がったスパゲティと目玉焼きをよく混ぜる
茹で上がったスパゲティを軽く水を切り、フライパンへ。
白身は適度に分解し、半熟の黄身をパスタによく和える。
この時も弱火。
スパゲティの熱で一気に卵に火が入るので手際良く、粉チーズを入れる。
大体これで味は良いはずですがもし塩っ気が足りない場合は適量入れて調整してください。
あとは器に盛り付けてブラックペッパーで完成。
とても貧乏人のパスタとは思えない。
カルボナーラにも見えますね。
味もそんな感じです!
重要
火は最初のオリーブオイルを熱する以外はズーーーーっと弱火です。
またフライパンによって熱の入りが違うので黄身をよく観察してください。
火が入りすぎたと思う前に火から降ろしておきましょう。
最終的には茹でたスパゲティの熱で調理が完了します。
ぜひお試しください!
慣れると簡単に作れるようになりますよ。