【経験談】うつの治療と回復期間について

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今回は以前、うつになった時のお話をしようと思います。

私は双極性障害1型という精神病を以前患い治療していました。

現在は寛解期とされ、経過観察のみとなっています。

双極性障害とうつ病は治療が異なりますが自分が陥った大うつ状態の時の治療と思考について書きたいと思います。

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双極性障害の診断に至るまで

双極性障害と診断された時はバリバリ音楽系広告代理店で働いている時でした。

最初は傾眠が頻繁に起こり、職務に集中できない日々が続いたので心療内科に行ったところ「適応障害」と診断されました。

当時の薬を覚えていませんが、な訳ないだろ!と思い飲んでなかったのです。

しばらくすると朝の不調が続くようになり欠勤が増えました。

これはなんかおかしいなと思ってまた心療内科を受診したところ、今度は「うつ病」と診断されました。

今回はちゃんと薬を服用し、服用から一週間ほどで職場に復帰。

やる気も満ち溢れて、ずっと働けるような気分になりました。

 

その時、ふと気になってうつ病の治療期間や回復する期間を調べていたところ、双極性障害という病気を知りました。

読み進めていくとなにやら当てはまる項目が多い。

過去に寝ないでバンド活動をしていたことや、大学生の頃の勉強など、色々思い当たる節がありました。

で、怖いので今度は精神科を受診。

すると案の定、双極性障害1型と診断されました。

このことからうつ病としてもらってた治療薬は中止。すぐさま双極性障害の薬に変換しました。

 

うつ期の過ごし方

定期的に訪れるうつ期。

酷い場合は一日寝っぱなしという時もありました。

寝てる、というのは睡眠ではなくただただ横になっている状態です。

先ほども書きましたがその間に漠然とした不安に襲われ、思考停止。

当時思ってた不安とは

 

・先の長い人生、何十年もこの思考に囚われ楽しさを見出せない。地獄のようだ。

・眠いとはなんだろうか。昼寝をしなくても早起きをしていても寝る感覚がわからない。寝るという行為を忘れてしまったかのよう。

 

だいたいこの不安が一日中脳内でぐるぐる回っていました。

今思えば考えても仕方のないことに感じますが・・・

 

この時に処方されていた薬は

・炭酸リチウム

・ラミクタール(ラモトリギン)

朝晩飲んでいました。

 

うつの治療と回復期間

通常うつ病の場合、投薬効果が現れるのは二週間程度と言われています。

二週間経ったところで効果の確認、薬の変更を行います。

焦らず治療することが基本ですので回復には半年以上、治療を行う必要があります。

 

私のように双極性障害のうつは少し違います。

常に飲む薬は抗うつ薬ではなく気分安定薬です。

抗うつ薬を飲むと一気に躁状態になる可能性があるので滅多なことがない限りは使用しません。

なので双極性障害でうつ期が到来すると沈没船のごとく、沈みます。

通院した際に、うつっぽいことを伝えた時に出てきたのが

・クエチアピン 100mg(セロクエル)

主に統合失調症の治療に使われるものです。

近年では双極性障害のうつにも有効とされ、処方されることがあります。

また薬の作用により非常に眠くなるため睡眠薬として使われることもあります。

 

うつ病や双極性障害に伴う不眠は抗精神薬と睡眠薬の二種類を使うことがあります。

睡眠薬だけでは不安という思考が抑えられず寝れないため抗精神薬で補う、といったイメージでしょうか。

ただし抗精神薬は副作用も伴うので注意が必要です。

抗精神薬の副作用で苦しんだ話はこちら。

【体験談】アカシジアの症状と原因、治療法 - 筋トレ好き男子の料理ブログ 父飯男飯

 

幸いなことに私の場合はこのクエチアピン(セロクエル)を夜に飲むだけで寝付きもスムーズになりました。

そして飲み始めて4日目の夕方、突如として気分が晴れたのです。

なぜこんなことで悩んでいるのだろうか、考えても仕方ないよな。

といきなりスッキリ割り切れるようになったのです。

薬の影響か、たまたま回復する時期だったのかはわかりません。

四日目にして劇的に思考が変わったのです。

 

三寒四温

気分が晴れた後、三日ほどすると前ほどではないですがやる気が低下。

この時に不安は特にはありませんでした。

なんとなく怠いという程度です。

これも数日経つとまた解消され、このパターンを数回繰り返し元のポジションまで回復することができました。

うつの回復パターンは三寒四温と呼ばれ、三歩進んで二歩下がるみたいに回復します。

またうつっぽさへ下がった時、すごく具合が悪い気がしますが冷静に考えてみると前ほどではないなという印象を受けます。

私の場合でいうと、怠いけど寝っぱなしではない。

今日寝れるかというかなり恐ろしいと感じた不安もない。

ただ怠いだけ。

 

そんな感じで徐々に回復していくんだと思います。

冷静に過去と比較して現状がどの位置なのかを考えると己を保ちやすいように感じました。

うつははっきりいって先のことなど考えられないような状態ですがなんらかのきっかけさえあれば回復の一歩となります。

体調不良を感じたらまずは病院に行ってみることをおすすめします。

 

自分もそうだったのですが先生の相性というものがあります。

「こいつには自分の弱みを見せたくねぇ!」という場合は相性が悪いです笑

とはいえ、ある程度話せないと治療プランの目処も立たないし、しっかりとした病名もわからぬままとなってしまいます。

病院に行く前、気が付いたことや話さなければいけないことは一度メモに書き出しておくといいでしょう。