若い頃は運動した翌日に筋肉痛がきたのに最近では翌々日になってから筋肉痛が出る。
これは歳だなぁ。
そんな話をよく耳にします。
しかしそれは嘘なんです。
嘘というか科学的に根拠のないもの。
加齢に伴い筋肉痛が遅れて出るのは違います。
今回はこの現象について解説しようと思います。
【加齢とは無関係】歳を取ると筋肉痛が二日後に出る、これは嘘
筋肉痛とは筋繊維が損傷したことで発生する痛み。
それが回復すると元の筋肉より強力になって再生します。
人間や動物、植物など命があるもの全てに備わっている環境適応能力。
過酷な環境下に晒された時に少しでも生き残るために対応できるようになっています。
筋肉においても例外ではなく、
このままでは筋力が足りず死ぬかもしれない!
となった場合に体を強化し予測できる負荷に耐えようとします。
これは一種のオーバーヒート状態であるとも言えるでしょう。
さて今回のメイントピックスである加齢と筋肉痛の関係。
加齢によって筋肉痛が遅く出る。
では打撲や切り傷、擦り傷を負った際
翌日、翌々日になってから痛みが出ますか?
加齢によって歯痛が遅くなったりしますか?
しませんよね。
なのに筋肉痛だけが遅れて出るというのはおかしいです。
ではどういうことか解説していきます。
大人になると新しい経験が少ない
子供のうちは1日が1年が長く感じました。
大人になると1年はあっという間に過ぎます。
これは脳が感じる経験の違いと言われています。
子供は毎日が新鮮で新しいことが多く、学習していきます。
大人になると日常が日常で普通の時間を過ごすため新鮮味が少なく、時間の流れが早く感じるというものだそうです。
筋肉痛について解説する前に知恵熱で考えてみましょう。
知恵熱と筋肉痛は同じ現象
子供の頃、人によっては勉強し過ぎたりすると熱を出したりしませんでしたか?
これはいわゆる知恵熱というもの。
脳のスペックを超えた情報量や処理を行うとオーバーヒートするものです。
容量オーバーすると起こります。
これは筋肉でも同じです。
筋肉のスペックを大幅に超えるとオーバーヒートし、筋肉痛が起きます。
大人になってから知恵熱ってあまり出ませんよね。
同様に大人になると筋肉痛が出にくくなります。
なぜか、それはすでにある程度の負荷に耐えうる筋肉がついているからです。
特にスポーツを行っていない成人男女では基礎代謝、基礎体力が一定数はあるので回数にもよりますが自重トレーニングで動けないほどの筋肉痛を呼び込むのは難しいでしょう。
ジムで筋トレすると凄まじい筋肉痛になりますが何日、何週間、何ヶ月と通っていると激しい筋肉痛は起こりにくくなります。
私自身、手抜きはしていませんが激しい筋肉痛にはあまりなりません。
筋肉痛が二日後に出る理由
私も結構筋肉痛が二日後に出ます。
一日目は張っている状態。
二日目は痛みを伴う状態
です。
筋肉痛は刺激が強い、損傷が強いとすぐに痛みとして現れますがある程度の損傷の場合は二日後など遅れて痛みが出てきます。
これは筋肉の再生が関係していると言われています。
支給修復しなければならないもの。
例えば出血も含めた外的損傷。
激しい運動で起こった筋繊維の破断。
これら生命活動に関わるものは早急に修復しなければ動けず致命傷を負う可能性があります。
なので優先して修復しようとするわけです。
そうそう、体が発する痛みというのはなんらかの警告です。
痛い=切迫した環境
と考えてもいいでしょう。
筋肉痛を翌日に出すには
簡単な話、筋肉痛を翌日・・・いや当日に出すことも可能です。
それは激しい運動をするということ。
ただ当日、翌日に筋肉痛を出すというのはオーバーワークであり、筋肉痛というだけでなく怪我の恐れもあります。
なのですぐに筋肉痛を出したい、というのはさほどメリットがあるものでもありません。
また不慣れな運動でも筋肉痛はすぐ出ます。
例えばコロナウィルスの影響でジムが閉まっており、しばらく筋トレしていない方も多くいらっしゃると存じます。
おそらく、その方がジムが開いて行ったらすぐに筋肉痛になると思います。
しかし1週間くらいで日常になるとまた筋肉痛になりにくくなります。
こんな具合に新鮮な刺激というのは筋肉痛を起こしやすいです。
結論
筋肉痛が遅れてくるというのは加齢ではなく、体が慣れてしまっているから。
筋肉の損傷が軽微。
でした。
慣れないことをすればすぐに筋肉痛が起こります。
また筋肉痛が起きないと筋トレが効いていないというわけではありません。
あくまで筋肉痛とは目安です。
無理のないよう励んでください!