余命宣告を受けてやりたいことをやったら完治したが破産した話

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今回はちょっと暗いテーマです。

 

余命宣告をされてやりたいことをやり、悔いなく生きたら破産したという話・・・

 

現実に結構ある問題です。

なので医師も余命宣告する際はかなり抵抗があるようです。

 

余命宣告を受けたらあなたはどうしますか?

どう生きますか?

 

もし生き残ったら・・・

今回は奇跡的に生き延びたら現世では地獄が待っていたというお話。

 

余命宣告を受けてやりたいことをやったら完治したが破産した話

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結婚し、子供もすでに聖人になった夫婦の話。

 

夫が膵臓癌と診断を受けて余命半年と宣告されました。

膵臓癌とはいえ、特に目立った症状もなく元気だったのでやりたいことをやる。

やり残したことがないように生きる!と決めたのでした。

 

収入は至って平均の家庭。

住宅ローンも間も無く終わり、仕事も定年。

これから余生を送ろうとしていたところです。

 

せっかく払ってきた年金や保険はなんなのか。

老後に貯蓄したお金は。

 

虚しい気持ちでいっぱいだったそうです。

 

余命を宣告された

蓄えが無駄になった

 

この意識から夫が死んでも妻が生きれる分を残し、旅行や欲しいもの、やりたいことに費やすことを決めました。

 

半年で1000万使うのは意外と難しい

今回の予算は1000万。

妻の老後分も使い切ることにしたそうです。

 

妻は金がなくてもまだ働けるので気にしなくていいということ。

それよりも生きている間の思い出に価値がある。

 

仮にも保険適用外の最新の放射線治療などすると500万くらいはします。

1000万使うとは言っても無駄なものは買わない。

 

例えば1000万の車とか買っても仕方ない。

乗りたければレンタカーで十分という考えです。

 

だから基本的には高級品を買うのではなく旅行などの経験に使うことにしました。

 

今コロナウィルスで問題になりましたクルーズ船という考えもあったようですが船旅は時間がかかるのでやめたそうです。

 

そう考えてみると結構1000万円って使い切るのは難しい。

飛行機をファーストクラスにしたとしても、そんなにかかるものでもない。

もちろん普通の生活ならでかい出費です。

 

毎日和牛のシャトーブリアンを食べようと思ったら、4日目で食べ飽きてしまいその後食べれなくなったそうです笑

 

基本的には世界の旅にお金を使うことに決定。
 

世界を知り、生きる真理を学んだ

美しい景色を見たり、文化を知ったり、歴史を学んだり

 

生きていることの尊さを学ぶことができたそうです。

 

余命半年と宣告された時は平然を装っていましたが心の中では死にたくない、恐怖でいっぱいでした。

しかし世界を、現世を知ることで心が穏やかになり、この世の素晴らしさを知ることができて生まれたことに感謝するようになりました。

 

そして万物にはいつか必ず終わりが訪れることを。

これを安らかに受け入れる準備が整ったのです。

 

 

そして半年で様々な経験を積み、それでも200万円ほど残りました。

 

半年を迎え

夫はステージが進行しているので手術は不可。

抗癌剤による薬物治療か緩和ケアしか手段はありませんでした。

 

診断当初、痛みなど不調もなかったので元気で生きたいという思いから抗癌剤は拒否。

もし痛みが出たりしたら緩和ケアにしようと考えていました。

 

 

そして運命の半年。

本来であれば膵臓癌をはじめとする末期癌では食べられなくなり、腹水が溜まり、痩せ細るケースが多いです。

 

しかしなんの症状もない。

 

病院へ検査へ行くと、まだガンはあり、転移もしていると。

ただ進行はしていないように見えると言われました。

 

そして一年が過ぎ・・・

同様に進行していないと言われます。

 

金がなくなったので家を手放す

初めのうちは余命宣告を超えた喜びがありました。

もっと生きられる。

誰だって嬉しい気分になります。

 

しかし1年、2年と過ぎるごとに不安が出てきたのです。

 

お金がない。

いつ死ぬかもわからないので雇ってくれるところはありません。

 

収入もほとんどなく、ついには生活ができなくなるところまでやってきました。

苦渋の決断ですが家を手放すことで、別の意味で延命することに。

 

いつ死ねるのか?

一度は死を受け入れる覚悟ができていました。

しかし今度はいつ死ねるのかという焦りに変わったそうです。

 

生きているだけでお金がかかります。

そしてお金を稼げる状態ではありません。

家も無くなりました。

 

果たして、言い方が悪いが散財した意味はあったのだろうか。

 

散財しなければ今もっと穏やかに暮らせたのだろうか。

またはあのような経験を積んだことで、免疫力が高まりガンが消えたのか。

 

いろいろな考えが廻り、ショート寸前に。

 

自己破産、生活保護という選択

最終的には自己破産を申告し、生活保護を受けることで生きることができるようになりました。

 

病状は変わらず。

定期的に診断を受けています。

 

命としては生きながらえたのですが、社会的には死んでしまいました。

 

 

この夫婦は最近やっとこの生活に慣れてまた普通の生活を送っているそうです。

 

いかがでしたでしょうか。

なかなか難しい問題ですよね。

 

これを聞いた時、非常に考えさせられると思い、今回記事として皆様に共有させてもらいました。

結局正解はなんなのか、それはわかりません。

 

自分の選択が正しいのか。

未来のことは誰もわかりませんしIFもできません。

 

本当に考えさせられるお話でした。

今も仲むずまじく健康に暮らしているというのは本当に良かったと思います。