処方される睡眠薬。
医師の診断によって出されるものです。
医師の診断で出される睡眠薬だから効くか。
これははっきりとしたことは言えません。
不眠に関する患者は実際の睡眠時間や入眠時間とは異なる申告をするケースが多いです。
これは確信犯として嘘を付いているわけではなく、そう言った感覚でいるため本人の自覚症状は申告通りです。
これを逆説性不眠症と言います。
簡単にいうと一睡もできない!という訴えに対して実際は意外と寝ているというやつです。
これは診断する上でも非常に難しい症例になります。
このように医師の診断に基づいて処方される睡眠薬ですが実際は効いているのか?
それとも効きすぎているのか。
これに付いて書いていきたいと思います。
【副作用も強い】処方される睡眠薬で強力なものは効くのか?
不眠症になり病院へ行くとどうしても、いや必然でしょうか。
強い睡眠薬が欲しくなります。
具体的に症状を医師に伝えても、その処方された睡眠薬が効かなかったら?と不安になります。
ほぼ全員同じことを考えているはず。
ではそこで強い睡眠薬を処方されれば効くのか、というお話。
仮にも全員に強い睡眠薬が処方されたとしましょう。
そうなれば効き目の穏やかな睡眠薬は不要になりますよね。
でも実際は弱いものから強いものまで睡眠薬が存在します。
また効果も異なります。
・入眠困難
これに対しては超短期型や短期型
・中途覚醒
中期型や長期型
・早朝覚醒
長期型など
が処方されます。
短期型は寝るときに眠くなる。
寝起きには残りません。
しかし長期型は一日中残るものもあります。
つまり飲んだら一日眠いということにもなりうるのです。
また睡眠薬全般に言えますが脳に作用します。
寝る、寝ぼける、寝起き
これらの症状が薬によって強制的に引き起こされますので弊害、副作用がたくさんあります。
強力な睡眠薬であれば副作用も強力です。
なので医師からすれば正直なところ出したくないというのが本音でしょう。
実際、強力な睡眠薬はあまりお勧めしません。
なんか一日を無駄にする感じがあります。
そして常に脳が休止している感じがして自分が自分じゃない、というか常に夢を見ている感じがして現実感が無くなります。
強い睡眠薬とは
現在処方される薬の中で強い睡眠薬は主にベンゾジアゼピン系になります。
このベンゾジアゼピン系は脳の意識レベルを低下させて眠りにつく薬です。
なので明確に効いてる感があります。
眠いというか効き始めるとフラフラするような感覚です。
このことから事故も多く、ふらつきによる転倒などが起こります。
高齢者の場合は非常に深刻で、転倒による骨折。
そして寝たきりになりアルツハイマーを発症したりするリスクがあります。
ちなみにこのフラフラしたり意識レベルを低下させる薬は睡眠薬ハイと言った薬物乱用に使われている現状があります。
相場は一錠100円だそうです。
かつては赤玉と言われたエリミンなどがクラブで流行っていた時代もありました。
10年くらい前でしょうか。
睡眠薬とアルコールを併用することで眠気を我慢すればハイになれるというもの。
映画ウルフオブウォール・ストリートでも似たような描写があります。
強い睡眠薬ほど意識レベルの低下が強まるためせん妄状態を引き起こします。
また眠剤ハイのような使用例があるように眠気よりも変なテンションを起こす可能性があります。
強い睡眠薬の特徴として高い依存性もあります。
先ほど紹介したエリミンも高い依存性がある薬です。
強い睡眠薬とは副作用も強烈ということです。
フルニトラゼパムなどはせん妄状態を引き起こす
一例ではありますがフルニトラゼパムなど中長期型の睡眠薬はせん妄状態を引き起こす場合があります。
飲んでから寝れた、と思っても記憶に残らないのですが食事をしたり、出かけたり、仕事をしたりしていることがあります。
ある意味ハイになってしまったとでも言いましょうか。
記憶に残るような、残っていないようなせん妄状態です。
この状態は当然危険。
車など運転してしまったら大変なことになるでしょう。
しかしこのレベルの睡眠薬は比較的簡単に処方してもらえます。
寝れない
中途覚醒して寝付けない
というだけで出してくれる医者が多いです。
ですが体質によっては効かないで行動的になってしまうケースがあります。
もちろんこれだけ強力だと依存性も高まります。
可能であればこのレベルの睡眠薬に頼らないほうがいいでしょう。
私の経験ではフルニトラゼパムでせん妄は起きましたが幻覚を見た記憶はありません。
とは言えこの効き方ですと眠剤ハイと言った薬物乱用に使えるのでしょう。
当然ですが横流し、販売をしたら犯罪ですのでくだらない小遣い稼ぎはやめましょう
。
ハイリスクです。
睡眠薬は人それぞれの適合があります
睡眠薬は弱いものから強いものまであります。
実際は効く効かない個性があります。
私はレンドルミンなどベンゾジアゼピン系は効かない体質なようです。
主に使っているのは
です。
感覚的には副作用も少なく、自然な眠りな感じがします。
逆に言えば効いているかどうかわからないので不安にもなります。
またもっと強い奴が欲しいなんて思うこともありますが実績として安定して寝れているのでなんとかやってます。
この組み合わせは自分にあっているのでしょう。
効く睡眠薬を探す
人によって効く効かないと差が激しい睡眠薬。
薬はみんなそうです。
抗がん剤にしても効く場合、効かない場合があるくらいです。
確実に効く薬は殺す意味での毒くらいではないでしょうか。
睡眠薬は実験的に色々処方してもらい、一番いいのを選ぶのが理想かと思います。
私はそうなるまで3年かかりました。
このように色々試してみてというのがいいでしょう。
ですが先ほども書いたように強いものには強い副作用と強い依存性があります。
この点は注意しなければなりません。
医師の診断の元処方される薬。
用法用量守って正しく使いましょう。
また医師には症状を明確に伝えるのが一番の近道です。
睡眠薬は飲まないに越したことはありませんが寝れない時間が続くと精神的負担が大きくなりうつ病を引き起こす可能性があります。
もしまだ病院へ行っていなくて不眠に悩んでいる場合、早めの診察をお勧めします。
私も最初は不眠と傾眠で病院に行きました。
不眠はうつ病の入り口とも言われています。
ご自愛ください。