不眠症には睡眠薬。
医学的にはこれが治療の第一とされています。
もちろん薬だけではなく、生活習慣の改善やカウンセリングで不眠を治すこともできます。
やはり、睡眠障害において一番効果が出る、実感できるのは睡眠薬でしょう。
睡眠薬は体に悪い
依存する
など言われていますが実際のところはどうでしょう。
依存するかどうか、というのは確かに薬の持つ効果でもあると言えます。
風邪をひいたら風邪薬。
頭痛がしたらロキソニン。
これも一種の依存であると言えます。
この視点から睡眠薬の依存性について解説したいと思います。
【不眠症】睡眠薬は依存症を招くのか?
依存とは薬に限らず人間に必ず起こります。
生活をしていれば習慣が、それが依存につながります。
実際自分では依存と思っていなくても、それが無くなったときに不安に感じる、違和感を覚えるのであれば依存です。
私の場合、風邪をひいたり痛みがあるときに筋トレをおやすみします。
筋トレをしない日が存在するだけで非常に不安になります。
これは生活習慣の一部が無くなったことが不安。つまり依存の一種です。
人間は三大欲求に当然依存します。
そのうちの一つである睡眠。
眠らないと不安
寝れないと不安
そう考えるのは当たり前です。
他の例で言うと何食も食べないでいるが腹も減らない。
なんとなく不安になるはずです。
調子悪いのかな?とか思うのが普通です。
では睡眠薬は依存するのか。
と言われれば生活習慣の中に睡眠薬を飲むと言う行為が組み込まれます。
睡眠薬を飲んだ後に眠っていると言う生活を繰り返すのですから、睡眠薬なしで寝れると言う確実性がない。
なので睡眠薬なしでは不安になります。
薬の依存性の前に心理的に依存してしまうのです。
では睡眠薬は飲まない方がいいか?
睡眠薬を飲まない理由
現在の睡眠薬は大量に飲んでも死ぬようなものはほとんどありません。
以前は自殺、毒殺できるレベルの睡眠薬ばかりでしたが現在は改善されてよくなりました。
睡眠薬を飲めば寝ることができるかも知れない。
しかし依存を考えると飲みたくない。
と思うかも知れません。
言い方を変えると睡眠薬なしで寝ることに拘っている(依存している)とも言えます。
考え方ですけど笑
なのでどの道、不眠に悩んでしまったらすでに何かに依存していると言えるのです。
残念ながら。。。
先ほども少し触れたように睡眠薬を飲んで寝る習慣がつけば、薬の作用ではなく心理的に睡眠薬を飲むと言う行為に依存します。
この依存によって睡眠薬を飲むと言う行為をしない場合、不安になって寝れなくなる可能性があります。
寝れないで悶々とするのか
依存はするけど寝れる方が幸せか
これは人それぞれ異なる考え方だと思います。
私は睡眠薬は寝れないときには飲む、と割り切っているので依存しても仕方がないと思い使っています。
睡眠薬のちょうどいい使い方
不眠症の状態によって睡眠薬の処方は変わります。
基本的には医師の判断が第一です。
まれに薬剤師、薬剤メーカーとグルになって薬を飲ませようとしている
といった陰謀論もありますが個人的には全く合理性のない話だなと思っています。
これに関しては病院が儲ける仕組み、保険制度について調べるとわかります。
余談ですが歯医者も何回にも分けて通院させやがって、みたいな話もありますがこの件と似たような感じです笑
睡眠薬は基本的に毎日飲むようにと言われれば飲んだ方がいい。
自分のさじ加減というのは危険です。
不眠は放置すればうつ病を招く危険性のある重大な疾患。
さらに不眠をこじらせれば不眠恐怖症を招く恐れもあります。
不眠恐怖は非常に厄介で夕方ぐらいから寝れるか不安で死にそうになります。
なので基本的には医師の判断に従うべきです。
理想的なのは寝れないときに飲む薬
寝れないときに追加する薬
があると自分自身で調整もでき、少しではありますが薬を止めるときにスムーズに止めることができます。
寝れないときに飲む、というのが非常に重要なプロセスです。
これが依存度を大幅に下げることができます。
うまく薬を処方してくれる医師はこのようにレベル分けして睡眠薬を出してくれたりします。
とは言え自己管理ができない場合もあるのでその辺は診断で正直に伝えるようにしましょう。
依存は怖いものではない
最後に睡眠薬の依存とは怖いものではありません。
先ほども解説したように生活習慣の中に依存が含まれます。
睡眠薬の依存を恐れて不眠を悪化させ、鬱や不眠恐怖症に陥るよりは睡眠薬を飲んで寝ている方が安全と言えます。
注意しなければならないのは処方通りにのまず、多めに飲もうとすることです。
多めに飲む癖がつくとそれこそ心的依存、薬物的依存が起こります。
さらに薬物耐性がつき、睡眠薬が効かなくなります。
必ず用法用量を守って飲むようにしましょう。